模型やらマンガやらPC等々趣味三昧の雑談投げやり系放談
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この前フネカンの用意で競技番号用シールやら賞状用用紙やらをアキヨドに買いに行きましたら、インクジェット用プラ板なるものを発見してしまいました。
本来はインクジェットで印刷した物をオーブンで温めてアクセサリーとして使うようなのですが、0.2mmのプラ板として利用できないか検討する為試しに購入し、木甲板を印刷できることが判りました。

しかしながら、私が買ったシートは葉書大で、しかも生産中止品のようでしたので、ウェブでチェックしたところ下記製品があることを知りました。

プラシート
Joe Corporation
インクジェットプラシート
IJPP-PS1-005
A4/5枚/定価 \840






そこで、今度はこのプラシートを利用して木甲板を作成。
その方法は、イラストレーターで 実際の甲板のサイズである150mmx3000mmの1/10のサイズの長方形を作成。実際の甲板の貼り方を元に横に1/3ずらしながら並べます。ある程度色調を変えながら作ってコピペを繰り返し、更に1/10に縮小し、甲板全面行き渡ったところで一気に14%に縮小し 1/700のサイズとしました。

これを原図としてプリンタの調整やドライバの変更、色調整等何度が出力試験を行い、ようやく満足できるものが出来たのですが、皆さんのご意見では汎用木甲板シートではなく、大和用木甲板シートと特化した方が良いとのことでした。

そこで、秋月さんやshin1966さん、山野内さんの「模型 海と空」を参考に作成しました。

 第2試作までは、1枚の木甲板の大きさを150mmx3000mm としましたが、実際に木甲板の幅は125mm~150mmとの事でしたので、125mm x 6,000mmを基本としました。ただし大和の木甲板の長さは、後ほど記述するように各フレームを基準に木甲板を張っていたので、実際には 6,000mm固定ではなく4,800mmから6,100mmとなります。

で、この貼り方が大変です。当初は 1/3ずつずらしていましたが、 山野内さんの「模型 海と空」の工作のヒント1に書いてあるように大和では各フレーム間で一枚おきに1フレームずつずらして貼られています。そこで、戦艦武蔵建造記録の図面より、各フレームとフレーム間の長さを調査し、イラストレータで1/700で寸法を引き、それを基準としました。板の貼り方は一枚おきで、前後1フレームずつずらします。この為 900mmの区間では木甲板の1枚の長さを5400mmとし900mmずつずらし、1200mmの区間では甲板の長さを6000mmとし1200mmずつずらします。しかし、場所により1150mmとか1225mmとか変則の所を跨ぐ部分があり、この為木甲板の長さを調整するので、一筋縄にはいきませんでした。それでなくても 1,100mmの区間とか、1~5フレームしか続かないところとかあって、コピペが殆ど使えませんでした。

イラレ作図完了状態
イラストレータ作図




拡大
イラストレータ作図大左図の一番上の数値はフレーム開始位置からの距離(艦首部6mが開始位置)。下の[ ]内の数値がフレーム番号ですが、この番号の部分でフレーム間の距離が異なってきます。そしてその下の赤い数値が各フレームごとの間隔となります。

具体的に言うと、104フレームから109フレームだと、104~105フレームが 1,225mm、105~106フレームが1,150mm、106~109フレームが1,200mmですから、ココに貼る木甲板の長さは 1,225mm + 1,150mm + 1,200mmx3枚=5,975mm。しかし2枚隣は、105フレームから110フレームとなりますから 1,150mm + 1,200mmx4枚=5,950mm。その反対側2枚隣は、103~108フレームとなりますから、1,225mmx2枚 + 1,150mm + 1,200mmx2枚=6,000mmと、こんな具合です。しかも位置により全て違ってきます。

取りあえず2~3日かかったものの、完成しました。
今回の技法を使えば、1/700でも実艦に忠実に考証された木甲板を貼ることが可能です。

プラシートへの出力
プラシート出力




プラシート部拡大(一応甲板上のフレーム番号も判別できます)
プラシート拡大






仮置き
艦橋仮置き






この技法の優れた点は、これまでの塗装方法の単なる代替の手法ではなく、より正確な考証とスケール性、表現が出来る塗装方法である事です。
またラッカーやエナメル等のシンナー系塗料や水性塗料と違い、臭気が発生せず、また後始末の必要も無く、家族や本人に優しい技法であること。また塗装時に周囲を汚すこともありません。
それにこれまで神の手腕、匠の技術と忍耐と言われた甲板塗り分けが、私のような積んどくモデラー、コレクターのような輩にも手軽に出来てしまうことにあります。
この技法が模型作成の1技法として認知されれば、今後はもちろん、これまでの1/700以上の艦船模型で適当に貼られた、または塗られた木甲板は考証的に問題視されることになるかもしれませんね。
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ワタ艦というサイトを運営しているワタです。
http://www.watakan.net/

タカラの浴玩「世界の艦船」シリーズの解説書イラストを担当させて頂いき、これまでに「世界の艦船 第4、5弾」と「世界の艦船スペシャル 亡国のイージス、「男たちの大和」、「パスカルメイジ」、「日本沈没:しもきた」、「海上自衛隊潜水艦史」、「空想科学潜水艦史」を担当させて頂きました。

また、モデルアート社の「1/10日本海軍戦艦大和」や、Modeling Guide「日本海軍戦艦大和」でもイラストや記事を書かせて頂いてます。

その他に毎年8月末に船の科学館でフネカンというイベントを行う予定ですので是非遊びに来て下さい。

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